ウガンダ通信1

ウガンダに到着して約一週間が経ち、黒人ばかりの街並みにも馴染んできました。カンパラは結構近代的な街なので、ともすると自分がどこにいるのか忘れそうになることもあるのですが、ああ、やっぱりアフリカなんだよなと思わせられることも幾つかあります。


NEMAスタッフとの会話その1
T(:Tonny)「昨日休んでたけどどうしたの?」
A「なんか体調が悪くて、病院に行ったらマラリアだった」
T「ええっ、大丈夫?」
A「うん、頭痛薬飲んでるから今は平気」
てな感じで、マラリアで体調不良になっている方が結構普通に何人もいます。ウガンダでは、外来患者の受診理由の52%、入院患者の入院理由の30%、5歳未満の幼児の入院死亡率の20-23%がマラリアです(MDG Progress Report for Uganda 2006)。


NEMAスタッフとの会話その2
T「出身はどこ?」
A「西のほうにある村だよ」
T「家族は今もそこに住んでるの?」
A「うん、母親はね」
T「お父さんは?」
A「ずっと昔に死んだよ」
B「おれの親父も」
ウガンダの平均寿命は50歳です(同文献)。乳幼児死亡率が高いので、50歳で皆が亡くなる訳ではありませんが。


また、大使館に勤める友人のドライバーさん(50歳ぐらい)の兄弟は、自分を含む5人のうち3人までが、アミンによる独裁政権下(1970年代)に殺されてしまったのだそうです。ある日憲兵に連れて行かれたり、行方不明になって、死体すら見つからないのだと。その方は、当時命懸けだった政府職員を辞めてドライバーになる道を選んだのだと。家族の悲しみはいかほどかと聞くだけで辛い話です。