バンコク到着

先週の木曜に、バンコクに無事到着しました。NYから、サンフランシスコ、成田と乗り継いでの地球半周フライト、長かった...。6/1から、UNEP ROAPでのインターンを開始しています。久しぶりの友人たちに会えるのは嬉しいものです。


そして、バンコクはなんだかますます日本化している気がします。恐るべし。女の子はますますかわいらしくなって、男の子はジャニーズばりの長髪が増えている。言わせてもらえばきしょい。若者のファッションもローカルのテレビ番組も日本的だし、日本に対して持っている高級イメージの現れと言えば聞こえはいいかもしれないけど、ちょっと違和感。アジア最大級を自称するショッピングモール、サイアム・パラゴンでは大戸屋まで入ってるし。大戸屋をもてはやす(いや、実際にもてはやしてるかどうかは知らないが)っていうのは、NYで牛角が(一部で)もてはやされて(?)いるのに近い感じかと思ったり。


仕事のほうは、さすがに昔やってた仕事だと導入がスムーズで、今のところほとんどストレスはありません。何でもお手伝いしまっせ、という感じ。が、明日には仕事好きのボスが帰ってくるので、たぶん忙しくなるかなー。


DCのUNEP北米事務所ではセキュリティチェックが厳しくて、UNパスなしにはUNEPの入っている階にエレベーターを止めることさえ出来なかったし、帰るときは皆、すべての部屋の鍵をかけていってたけど、バンコクでは個室はすべて開けっ放し、休日にUNパスのない私が来たってほいほい入れてくれる無用心っぷりです。開放的だ。こっちのほうが私には合ってるけど。


未だ微笑みの国タイ、レジを通れば手を合わせてお礼を言ってくれるし、国連の現地スタッフも皆笑顔で親切だし、職場では英語、タイ語、中国語などが飛び交っていて、アメリカの殺伐としたサービスに馴染んだあとの私にとっては癒され空間なのでした。


まあしかし、治安には気をつけます。友人が、自分の生まれた街で拳銃を突きつけられて身包みはがされ、家族を守ろうとして抵抗したあげく発砲されるということがあったので。怪我がなくて本当に本当に良かったけど、話を聞いたときは息が止まりました。家族への報復が怖くて警察にも通報できないのだと。そんなことが日常にある国で育った彼らのことを考えたとき、自分の生まれ育った世界がいかに一部に限られたものであるかということを認識させられるとともに、「途上国で働きたい」などと生半可な覚悟で言うことは彼らに対して失礼だと思ったのでした。そうした自分のこれまでの発言を思い返して、話を聞いたときに思わず「すまない」と言いましたが、多分友人にその意味は分からなかったでしょう。