こんな日曜日

今日はキャンパス内を歩いていて、よろめいた拍子にサンダルのストリップが切れた。実は、アメリカに来てから靴を駄目にするのはこれで3足目。特に、キャンパス内は石畳やら煉瓦やら意味不明な凹凸やらが散在していて危険地帯だ。ヨーロッパを真似た懐古趣味な建物を気取るのもいいが、少しはバリアフリーも考えて欲しいと行き場のない怒りの矛先を向けてみる。


図書館で勉強しようと大学に行ったのだが、まともに歩けなくなったので、すごすごと裸足で家に帰る。恥ずかしくないと言ったら嘘になるが、もはやあまり人の目は気にならない。昔からそういう性格ではあるが、こちらにきてその傾向がさらに強化されてしまった。


というのも、こちらでは、タンクトップに短パンの人がいれば、コートにブーツの人もおり、皆が好き勝手に自分の着たいものを着ている。アメリカ人の皮膚感覚がおかしいのは確かだが、日本で、ぼんやりと同じ服を着続けて季節の変わり目の衣替えに乗り遅れ、ふと電車の中で周りの人の格好との違いに気付いて恥ずかしく感じていた私にとってはラクといえばラクである。寒くなったらジャケットを着て、暖かい次の日には半袖&サンダル。日本では、まだ暑くても秋になるとサンダル履けないし、まだ寒いのにスプリングコート着たりしてたもんなぁ。あの日本人の統一感はちょっと息苦しい。


夜は、コロンビア大の卒業生であるアメリカ人のメンターと初めて会うことができた。NY近郊に住む大学の卒業生たちがボランティアで、希望する国際学生を語学、社会活動、就職相談等いろんな面でサポートする制度を作っているのだ。8月の上旬に割り当てられてから何度も会おうと試みたが、お互いの予定が合わなくて延び延びになっていた。彼はニュージャージーに住むlitigator(訴訟者、よく理解していないのだけれど、起訴を専門に行う弁護士?)で、多分歳はあまり変わらないのだろうけど、多少恰幅のよい、非常に親切な良い人だった。そして奥さんは日本の人形劇の勉強をしたこともあるという大変可愛らしい方。私に分かりやすいように、はっきりゆっくり発音してくれて、取りとめのない話をして和やかな楽しい時間だった。ハロウィーンパーティに招待してくれるという。


その後、大学の図書館へ。リアリズムの課題図書を読んでいて、(私にとっては)おもしろい発見があった。しかしこの話はまた今度。なぜならまだ今(朝2時現在)も図書館にいて、多分夜明けまで課題図書を読まないといけないので…。しかし、この時間になっても図書館には人がいっぱいいる。