飛行旅行

皆さん、Google Earthって知ってますか?


Google Mapsは多くの方がご存知と思います。軍事上の問題があると言われたくらい高精度の衛星写真を使ったGoogleの地図情報サービスです。Google Earthはそれの進化形で、付属の機能がいろいろバージョンアップしています。今は英語版しか出ていないようですが、日本語での解説記事はこちらこちら


Mapsと異なるのはダウンロードして利用するという点ですが、無料でもダウンロードでき、立ち上げると青く美しい地球が画面いっぱいに広がります。目的地を打ち込むと、まさに空中遊泳をしているかのような臨場感で目的地に飛んでくれます。
地球儀をくるくる回す感覚で世界中を見て回れるし、グーグル創立者に「これでもう現地に行く必要がない」と言わしめたというこのサービス、まだの方は是非一度お試しあれ。


表示情報(道路とかお店とか)をいろいろ選択できるのですが、私のお勧めはGeographic Features。中でも火山の表示をして日本を見ると、海底山脈の上を火山が並んでいる様子が手に取るように分かり、スミソニアン協会提供の美しい写真と解説も見ることができて非常に教育的にも優れています。


で、なんでこんな話をしてるかと言うと、UNEPとGoogleがコラボした新機能サービスが、Google Earth上で来月頃から開始されるのです。UNEPがAtlasなどで所有する環境変遷の貴重な写真たちが、Google Earth上で見れるようになります。例えば、アラスカをクリックすれば、アラスカでの氷河後退の様子が、数十年前と現在の写真の比較とともに表示されたり、イラクをクリックすれば、湿原の減少の様子が顕著な写真とともに解説されたり。


実はこれ、今日出張から帰ってきた私のsupervisorさんの発案なんです。
デモ版を見せてもらいましたが、これは良い!写真は言葉以上に雄弁ですし、なによりGoogleと提携するという点が、若く、かつ無関心なユーザー層の関心を引く意味でとても有効だと思います。いいなー、うちの役所からもリンク張れないかしら。


彼は非常にアイディアマンで、そのほかにもわくわくするようなアイディアをたくさん聞かせてくれました。本当に楽しいランチでした。仕上げたナノテク資料を提出して、UNEPのマグカップを記念にいただいて、2週間インターンも無事終了です。


ナノテクの資料は、来週早々にも、執筆担当の科学者さんたちに送るとか。
だ、大丈夫か…?(チェックしてね…。)
うちの役所のナノテク所管部署にも、(埋没することは分かっているけど)一応送ってみます。


言葉が不自由で申し訳なく(また悔しく)思う気持ちと、それでも温かく迎えてくれたUNEPの人々に感謝です。
アメリカ議会へのロビーイング市民社会とのコーディネーションなど、UNEPの新しい側面が見れた貴重な機会でした。