国の表情

「週末は遊べ」というUNEPの人々のアドバイスに従い、今日はDCに住む友人と、DCの近くにあるShenandoahという国立公園に行ってきました。アメリカの国立公園は、昔グランドキャニオンに行って以来なのでこれが2つ目です。


東京にいた頃は、2、3ヶ月に1回は長距離の旅行(東京から出来るだけ離れることが精神的に肝要)をして、都会の喧騒から逃れるのが貴重な癒しの時間だったのですが、NYに来てからはもちろん、渡米前もとにかく忙しかったり、友人と予定が合わなかったりで、しばらく旅行に行けずじまいだったので、だいぶ自然に飢えていました。


Shenandoah国立公園は、DCから車で1時間半程度の便利な立地にあります。公園内では、(案内によると)ドライブ、ハイク、乗馬、釣り、キャンプなどが楽しめます。整備の行き届いた国立公園とは違って、「見たけりゃ見れば」的な放置のされようですが、久しぶりに山脈を眺めて癒されました。先週はずっと気を張っていましたしね。長時間運転してくれた友人に感謝。


同じように見える森でも、日本とは樹種が違う(といっても種類は聞かないように)ので雰囲気が異なるし、地質も違えば地形も異なります。私は車窓の風景を眺めるのが好きなのですが、街中の様子ではなく、大地の様子(地形、地質、植物、川、空、住居の配置…)を見て初めて、その国がそこに在る姿を垣間見るような気がします。


アメリカは、同じ国の中でも場所によって表情が全然異なると思うので、それを見に行くのは楽しみです。


しかし、最近とみに日本の山や森を美しいと感じるのは、それが自分の原風景だからなのでしょうか。今日は、こちらに来て初めて、日本(の自然)が少し恋しくなりました。街中では一度も感じなかったのに、おもしろいものです。