出張前夜

忙しくなって更新できずにおりました。ただいま土曜の夜11時です。なぜかまだ国連ビルで残業しています。さっきようやく、大ボス(パリ)とボス(バンコク)のプレゼン資料を仕上げ、二人に送りつけたところです。君たち、ほんとに人遣い荒いよ...。


月曜から(結局)出張で中国(北京)とモンゴル(ウランバートル)に行きます。帰ってくるのは6月30日。その後7月4日にウガンダに旅立ちます。北京は経由地なんですが、一日弱時間があるのでSEPA(中国環境省)と打ち合わせです。とはいえ、私は打ち合わせ内容を把握してないので、去年の北京出張時に食べた、あの安くて大量なる北京ダックをもう一度食べたいという一心で行ってきます。出張に当たっては、パスポートの渡航先追加の手続きで環境省人事院、外務省に大変ご迷惑をおかけし...というかどんどん最短発行記録を更新しており、なんだよやれば出来んじゃん、という気もしないではない(いや、嘘です、ごめんなさい)。


モンゴルではリゾートゲル(笑)に泊まってワークショップです。ネット多分繋がりません。写真をたくさん撮ってきて、そのうち公開したいと思います。でも最近デジカメからパソコンにうまく取り込めません。むむ。


国連の仕事は役所の仕事っぽいです。会議準備とかやること一緒です。でも、会議のあとの道筋がまだ私にはよく見えないことが、やや徒労感を感じさせますな。役所だってなんのためにやってる会議かわからないことは多々ありますが、その後どうやって実際のアクションに持っていったらいいかのツールは多少知ってます。中央政府は、他省庁への働きかけとか産業界への働きかけとか地方政府への働きかけとか補助金とかガイドラインとか普及啓発とか能力開発とか、間接的なツールでもって物事を動かそうとする点で、国連と似てるんですが、国連だと、メインアクターである国家政府に対して働きかけるということが主となる訳で、もう一段階上の層から働きかける結果、結果の結実に至る道筋がさらに遠くなる感じがします。でも、役所でも直接的な手段を行使できるように、国連も途中を通り越してターゲット層に働きかけるツールもある訳で、そこらへんがおもしろさの秘訣なんでしょうか、と思ったり。あと、複数の国が有機的に繋がり出すと国連の醍醐味なんだろうけど。でもそのためにも必要なのは、やっぱり一国一国が確実に行動することであって、そのためには一国一国の丁寧な働きかけが必要であり。


なんにせよ、先週はちょっと忙しすぎて、不機嫌でした。やらないといけない細々としたことが多すぎて、会議の中身とか目的とか大局的な戦略とか、大事なところに時間を割けないのが不満だったのです。そして、役所時代の感覚を思い出して、ああ、あの時も、場当たり的にしか勉強できないことがストレスで、きちんと体系的に学びたいと思って留学したんだった。ちょっと前は、留学して勉強するよりOJTのほうが早くて実務的なんじゃないかとか思ってたりしたけど、腰を据えて勉強できるありがたみをやっぱり噛み締めないと...と思わせてくれた点で、インターンの収穫の一つは既にあったかもしれません。


明日は、ボス宅にお呼ばれしてブランチです。皆が、家に呼んでくれたり、遊びに誘ってくれたり、ランチだディナーだと連れ出してくれるのは、ありがたい限りです。ではでは、中国・モンゴル行ってきます。