サマー終了

本日、試験が無事終了しました！ぱちぱち。
結果は…まあ、出来たのではないでしょうか。よく勉強しました。

6週間弱という短い期間ではありましたが、まったく無知の状態から経済の勉強を始めて、とてもおもしろかったというのが率直な感想です。
昔、政治家の先生に「トービン税も知らんのか」と言われたことがありましたが、経済の知識のない者が政策決定に関わることの危うさを、経済学に多少なりと触れたことのある人はこんな風に感じるんだろうな、ということも理解できました。
実際、教科書には、某ブッシュ氏を始めとする、経済原理を十分に踏まえない政策の悪例がたくさん出てきます。

もっとも、それは自然科学の知識を有する者が、物質循環のイメージを持たない人が自然介入的な政策を取ろうとすると「おいおい、大丈夫かよ」と思うのと一緒であって、かつ実際には科学からも経済からも離れた判断が山とあるわけなので、知識のない者政策判断すべからず、なんてことは思いませんが。

ただ、自分が判断するなら、この分野の知識はないよりあったほうが確実に良いな、と思えたので、経済の基礎を学べたのは有意義でした。ま、まだ基礎の基礎ですが。
また、中級マクロ経済学の先生は非常に良かったです。教え方に誠意と熱意を感じました。あの先生が特に良いのか、アメリカの先生方が全体的に「教え方」のレベルが高いのかは、秋学期を見てのお楽しみです。

と、感慨に耽る間もなく、インターンに向けた準備と、NYを離れる前にしておかなければならない手続やらで慌しくしています。
英国でのテロ未遂事件の影響で空港の厳戒体勢が厳しくなっているようで、いつもより時間がかかりそうだし、バスでの移動にして良かったなどとお気楽なことを考えていましたが、ブッシュ大統領の「イスラム・ファシスト」とは、嫌な響きです…。
言葉が生み出されることで、それまで漠然としていたものが具体的な形を持って影響を及ぼす力は、恐ろしいです。そうならないことを祈ります。

ついでに、ここにきてDCでのsubletが見つかりました。
UNEPまで地下鉄で一駅、歩いても行ける好立地です。宿泊代の節約も出来るし、良かった良かった。

プリンターも確保して、少しずつ生活基盤が整ってきました。