ゲームで復習

今日は中間試験の1つ目と課題2つが終わって、(一時的)開放感に溢れるHappy Fridayです。


私が取った2つのクラスでは、試験の前日の講義は「復習(review)」に当てられていました。どんな風にやるのかなーと思っていたら、一方の授業は、単に生徒の質問を受け付けるだけ。なんだそれだけかー、と思っていたらとんでもない、もう一方のクラスでは違いました。


講師が来て開口一番、「今日はゲームをしよう!」
まず生徒を2チームに分け、講師が与える質問に、片方のチームのメンバーが1人ずつ前に出てきて答えます。答えに詰ったら同じチームのメンバーがサポートをし、他方のチームは彼(彼女)の答えが納得のいくものかどうかを判定するというもの。うまく答えられればそのチームはポイントを稼ぎ、これが交互に繰り返されます(実際には、みなが答えられるように講師も助けるので、ポイントを競うこと自体に意味はない)。


これは、なかなかに緊張感がありました。
まず、前に出ていって講師の質問の意味が分からなかったら(つまり英語が聞き取れなかったら)どうしよう、というプレッシャーがあります。
次に、分からなくて困っているといろんな人が助け舟を出してくれますが、これがさらに聞けないと、混乱は深まるばかりです。
しかし、自分がどこの理解があやふやか、また、分かっているつもりでも人に教えるぐらいに理解できているか、非常によく分かりました。


こういう授業、私は今まで経験したことがなかったです。
日本でも、最近は授業の形態に様々に工夫がされていて、魅力的な授業の取組が多くなされていますが、アメリカの授業の生徒の参加度の高さは良いですね。
「分からないことがあれば講師の話を遮るのは当たり前」、「生徒の質問を拾って議論を深めていくのが講師の力量の見せ所」みたいなのは、何も特別なことではなくて、単に、「授業の途中で生徒が質問をして脱線し、他の生徒も加わって議論に発展することが公然と許される」雰囲気が場のカルチャーとしてあるかどうかということだと思います。


日本の授業でも、もし、誰かしょっちゅう質問をする人がクラスにいて、しかもそれが大した質問でなくてもお構いなしで、講師も歓迎する態度であれば、「ああ、僕(私)も聞いてもいいんだな」と思って、他の人も活発に質問する風土がそのクラスでは醸成されますよね。


なので、なにもアメリカがすごい!ということではなくて、講師の話は黙って聞く文化がある日本とは初期値が異なるだけのこと。
でも、このカルチャーは学びの好循環を高めるのに効果的だなーと思いました。日本でも素敵な授業を広げていってくださいね、Keiさん。アラスカ出張おつかれさまでした!