経済学

大学のサマーセッションでは、経済学の講義を2つ受講しています。学部対象の経済学基礎論と、院対象の中級マクロ経済。ショッピング期間のうちに、どちらかを選択しようと思っていたのですが、結果的には2つとも取って良かった。経済学基礎論は簡単すぎるけど、基礎から体系的に経済学を勉強したい私には良い入門編となりそう。2つ取ることで、夏は経済の学習に専念できます。


新しい分野の勉強はおもしろい。
経済学は(悪い意味ではなく)金儲けの論理かと思っていましたが、
「人々がより豊かな生活をするには」
「貧しい国が富める国に近づくには」
「社会全体の福利を高めるには」
といった、より社会的で根源的な命題に答えることを目指した学問であることを再認識しました。
(何をもって豊かさ、成長、福利、と捉えるかはまた別の問題)


モデルのパラメーターから様々なimplicationを引き出して楽しむところや、現実の再現に躍起になるあまり、本来の目的を見失いそうになるところなど、数理生物学に共通するものを感じて親しみを感じるし(笑)。


また、経済学者のスタンスとして、科学者として現象を説明する(despciptive)立場と、政策助言者として提言をする(prescriptive)立場とを明確に定義しているところが印象的。
後者は価値判断が入るので、現象が説明できたからといって解が導き出せるわけではありません。
政策助言者としての役割が強く打ち出される点が、日本のアカデミックな経済学とやや異なる気がします(が、日本で経済学を勉強したことがないので分からない)。


資本主義万歳、アメリカ万歳的思想が、教科書や講師に散見されるところはやや玉にキズ。


最近の私の課題は、先生の振り(「これはどうなるんだっけ?」「それで質問は?」と生徒に様々に投げかけてくる)にいかにタイミングよく(他の人に言われる前に)、クレバー(に見えるよう)に返答するか。平和な楽しみです。